リハビリテーション科
リハビリテーション科では、病気や怪我などで日常生活が不自由になった方に、医師の指示のもと、各専門スタッフが集中的なリハビリテーションをすることで、できるだけ早く新たな生活への復帰が出来るようにサポートします。
リハビリテーション科は理学療法部門・作業療法部門・言語療法部門の3部門あり、スタッフは、理学療法士5名、作業療法士1名、言語聴覚士1名の7名です。
現在は、心不全(心臓の機能が弱くなる病気)などの循環器疾患の方、癌(がん)などにより外科的手術を受ける方、脳出血・脳梗塞などの急性期の方、その他内科的疾患などで長期臥床のため日常生活に支障がある方などを中心にリハビリテーションを実施しています。
理学療法部門
病気やけがなどにより身体が不自由となった人々に対し、温熱・電気療法などの物理療法や筋力・関節可動域・日常生活動作・歩行などの運動能力を高める運動療法などにより改善を図る医療の一つです。
当院では脳血管疾患に対するリハビリテーションのような一般的なリハビリテーションの他に、心臓リハビリテーションや、がんに対するリハビリテーションに力を入れています。心臓リハビリテーションは、おもに高齢者の心不全に対し、心臓に負担がかかりすぎないように個人に合った運動を設定し、体力・持久力の増加を目的として行ないます。がんのリハビリテーションは、外科的手術前後に肺炎、無気肺などの肺の合併症を予防するために呼吸の練習や早い時期に歩く練習などを行ないます。また、末期がんに対しては、できるだけ安楽に過ごせるように援助しています。白血病や悪性リンパ腫に対するリハビリテーションでは、抗がん剤治療中に体力低下しないように体調に合わせて運動を行なっています。
理学療法について更に詳しく知りたい方は下記ホームページをご覧下さい。
作業療法部門
作業療法(OT=Occupational therapy)とは?
「こころ」と「からだ」のリハビリテーションです。
作業療法の「作業=Occupation」とは、「何かをしている、何かをして時間を占める」ということを意味しており、日常生活の諸活動、人の生活に関わる全ての活動を指します。
作業療法では、起きる、座る、立つなどの日常生活動作の練習から、食事、着替え、トイレの練習など身の回りのことを中心に行います。家事の練習、仕事へ戻るための練習、余暇活動の提供も行います。また、様々な道具や手工芸を用いて上肢、手指の運動を促し、機能回復を図ります。困難になった動作を助けるための自助具作成や、福祉用具の紹介、住宅改修など、生活しやすい環境づくりへの支援も行っています。安全に、安心して暮らすことができるよう、ご本人の身体や心の状態に合わせ、ご家族からもお話を伺いながら作業療法を進めていきます。
もの忘れ外来にて
脳神経外科にて毎週水曜日に行われている「もの忘れ外来」にて、医師の処方の元、神経心理学的検査を実施しています。
<認知症とは?>
記憶力が悪くなる病気です。食事をしたばかりなのに「ご飯はまだか?」と言ったり、財布をしまった場所を忘れてしまったり・・・。
その他にも様々な障害が起こります。同じことを言ったり聞いたり、怒りっぽくなったり、道に迷ったり、お金や薬の管理ができなくなったり、身支度がうまくできなくなったり・・・
年をとれば誰でも「もの忘れ」が出現しますが、正常高齢者の「ど忘れ」や、うつ状態などに出現する「もの忘れ」とは区別する必要があります。
<神経心理学的検査とは?>
記憶、知的機能、認知機能、遂行機能など高次脳機能障害の特徴や重症度を測定するための様々な検査のことを言います。1つの検査で障害の全てが解るものではなく、その方の症状に合わせていくつかの検査を組み合わせて行います。
代表的な検査:記憶検査、知能検査、遂行機能検査など
静かな環境(個室)にて作業療法士と患者さんの1対1で行います。時間は30分~1時間です。
作業療法について更に詳しく知りたい方は下記ホームページをご覧下さい
言語聴覚療法部門
当院の言語聴覚療法では、主に言語障害、摂食・嚥下障害の方を対象とし、専門的な検査・評価を行い、必要に応じて個別リハビリテーションを実施しています。
言語障害に対するリハビリテーション
脳血管障害による後遺症や外傷などによって、ことばによるコミュニケーションに問題が生じてしまった方に対して、障害された機能や残存している能力を評価し、個々の症状に合わせた機能回復訓練を実施します。ご本人やご家族への助言・指導を通して、コミュニケーション能力の向上や代償手段の獲得を目指していきます。
摂食・嚥下障害に対するリハビリテーション
さまざまな疾患により食物をうまく飲み込むことができなくなってしまった方に対して、医師・看護師・言語聴覚士が協力し、「嚥下内視鏡検査(VE)」(*)を実施しています。検査結果をもとに多職種カンファレンスを開き、経口摂取の可否、食形態の調整や食事時の姿勢などについての治療方針を立て、リハビリテーションへとつなげていきます。
(*)「嚥下内視鏡検査(VE)」 喉頭内視鏡下にて実際に検査食を食べて頂き、嚥下器官の動態を評価する検査です。
詳しくは下記ホームページをご覧下さい。
活動内容(平成22年度)
※まつもと医療センターとしての実績です。
職員数
| 松本病院 | 中信松本病院 | |
|---|---|---|
| 専任医師 | 1 | 1 |
| 理学療法士 | 5 | 9 |
| 作業療法士 | 1 | 6 |
| 言語聴覚士 | 1 | 2 |
| 事務助手 | 1 |
施設基準と実施件数・単位数
| 松本病院 | 中信松本病院 | |||
|---|---|---|---|---|
| 件数 | 単位数 | 件数 | 単位数 | |
| 運動器(Ⅰ) | 770 | 1,259 | 4,829 | 11,054 |
| 運動器(Ⅱ) | 604 | 950 | 4,876 | 9,083 |
| 脳血管障害等(Ⅰ・廃用) | - | - | 20,288 | 32,719 |
| 脳血管障害等(Ⅱ・廃用) | 9,961 | 16,647 | - | - |
| 呼吸器(Ⅰ) | 692 | 1,018 | 427 | 631 |
| 心大血管リハビリ(Ⅰ) | 2,215 | 2,821 | - | - |
| 癌リハビリ | 2,183 | 3,127 | - | - |
| 障害児・者のリハビリ | - | - | 1,460 | 2,631 |
診療科別処方数
| 中信松本病院 | 松本病院 | |
|---|---|---|
| 整形外科 | 427 | |
| 神経内科 | 126 | |
| 小児科 | 139 | |
| 呼吸(内・外) | 50 | |
| 外科 | 127 | |
| 脳外科 | 103 | |
| 循環器科 | 194 | |
| 内科 | 156 | |
| 消化器科 | 88 | |
| その他 | 24 |
学会・研修会・論文発表等
| 発表演題名 | 発表者 | 職種 | 学会・研修会名 | 開催地 | 年月 |
|---|---|---|---|---|---|
| スポーツ障害に対する足底挿板の効果 | 有賀一郎 | PT | 第45回日本理学療法学術大会 | 岐阜 | 2010年 6月 |
| 気管切開後に経口摂取を試みたALS患者 | 望月千穂 | ST | 第16回日本摂食嚥下リハビリテーション学会 | 新潟 | 2010年 9月 |
| 終末期に介入した重症心不全の一症例 | 木下絵梨奈 | PT | 松本平心臓リハビリテーション勉強会 | 長野 | 2011年 3月 |
| 松本病院における心臓リハについての報告 | 浅見誠 | PT | 長野県重症心不全研究会 | 長野 | 2010年 5月 |
| 当院における心臓リハビリテーションの現状について | 浅見誠 | PT | 日本心不全学会 | 東京 | 2010年 10月 |
| 高齢慢性心不全患者における心リハのアウトカムに影響する臨床要因の検討 | 浅見誠 | PT | 北信地区心臓リハ勉強会 | 長野 | 2010年 10月 |
| 高齢慢性心不全患者に適応する段階的運動負荷リハビリテーション・プログラムの開発とそのアウトカムに影響する要因の検討 | 浅見誠 | PT | 日本心臓リハビリテーション学科医師「心臓リハビリテーション」第16巻1号 2011年2月発行 | 論文 報告 |
臨床実習受け入れ数
( )内はOT
| 4年 | 3年 | 2年 | 1年 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 松本病院 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 |
| 中信松本病院 | 1(1) | 2 | 2 | 1 | 6(1) |
| 合計 | 2(1) | 3 | 2 | 1 | 8(1) |
(臨床実習はPT,OTについて実施)


