循環器科

 循環器科は3名の循環器科医師が診療にあたっております。水曜日は検査日ですが、毎日の外来受診が可能です。

 心臓血管疾患を疑われる患者さんが受診または紹介されると、問診・診察とともに胸部レントゲン写真と心電図に始まり、心エコー検査までは必要とあらば直ちに行える体制をとっています。さらに、24時間心電図、トレッドミル運動負荷検査なども1週間前後のうちに施行して専門医が心疾患の診断を行います。最新鋭の心エコー検査装置の導入でその診断能力は格段に向上し、これを生かして増加する高齢者の慢性再発性心不全の治療を強化しています。また、動脈硬化、血管疾患の診断としては頸動脈エコー検査、静脈エコー検査も随時併用しています。今年度はさらに24時間血圧測定装置を導入し、高血圧の診療精度を上げるなど、動脈硬化性疾患・心臓血管疾患の予防にも力を入れています。

 狭心症・心筋梗塞といった虚血性心疾患に対しては冠動脈造影を行うシネアンジオ撮影装置が稼働しておりますが、当院の特徴としてはRI撮影装置(エルゴメーター負荷装置、心機能解析機能付き)があります。高齢者では困難な運動負荷検査を注射1本の薬物負荷で安全かつ安定して行います。心電図ではわかりにくい心筋虚血の部位と程度が明瞭な画像で示され、同時に心機能まで解析できるようになりました。虚血性心疾患や心筋疾患を疑う場合には心エコー検査とともに行い、外来で簡便に診断できます。

 現在、当院の循環器科診療は学校検診の精密検査から高齢者患者さんの慢性で増悪を繰り返す疾患のプライマリケアまで非侵襲的検査により、心血管疾患の予防、早期発見治療に力を入れております。また、他科の患者さんにおける循環器合併症や周術期管理にも積極的に協力し、病院全体の安全で積極的な診療に貢献するよう努力しています。救命救急医療とその後の亜急性期患者治療・リハビリでも循環器疾患管理は当然ですが、患者さんの生活の質にとってはその後が同様に重要です。高度先進医療を要する場合には信州大学医学部附属病院などと連携して急性期の治療を行い、患者さんが退院した後も安心して家庭や施設で暮らせるよう、日常の疾患管理をしていただく家庭医とご家族の方々に十分な情報を提供してゆきたいと考えております。関連の皆様のご指導、ご協力を引き続きよろしくお願いいたします。

活動内容(平成22年度)

年々入院患者は増加し、22年度の平均入院患者数は31人でした(図1)。
入院患者は412人であり、症候性心不全で入院した患者は192人でした。
基礎心疾患の内訳は図2に示しましたが、高齢者が多いため、収縮保持性心不全が多い傾向にあります。

入院患者数・基礎心疾患内訳

検査

非侵襲的検査を中心に表にまとめました。

  心エコー 血管エコー 心筋シンチ 冠動脈CT 心臓MRI 心カテ
件数 1344 148 289 45 40 116

臨床研究

1)心不全や心筋疾患に対する新たな治療法の導入
2)臨床に役立つ新たな画像診断指標の確立
を主なテーマに、診療の中からデータをまとめる努力をしています。

1)については、拡張型心筋症における免疫吸着療法(信州大学池田宇一教授との共同研究)、心腎貧血症候群におけるエリスロポイエチンの効果、新しい利尿薬Vasopressin受容体拮抗薬の効果などを行っています。

2)については、心筋シンチグラフィ、心臓MRI、心エコーなどを包括的に検証しています。

堀込先生の心筋シンチとMRIの演題が日本心不全学会のYIA優秀賞を受賞しました。
検査科野村君の論文(高血圧患者の貧血と心機能の関連)が医学検査の優秀論文賞を受賞しました。

スタッフ

スタッフ
写真 氏名
(ふりがな)
資格 専門領域など
矢崎 善一 矢崎 善一
(やざき よしかず)
循環器科医長
昭和62年卒
日本循環器学会専門医
日本循環器学科地方会評議員
日本内科学会認定内科専門医
日本心臓病学会特別正会員
日本心不全学会評議員
日本サルコイドーシス学会評議員・理事
日本心血管インターベンション学会正会員
信州大学医学部臨床教授
循環器内科一般、心不全管理、画像診断、心臓核医学検査、心筋疾患
堀込 充章 堀込 充章
(ほりごめ みつあき)
循環器科医師
平成12年卒
日本医師会認定産業医
日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定専門医
循環器内科(心臓・超音波・核医学)
関 年雅 関 年雅
(せき としまさ)
循環器科医師
平成14年卒
認定内科医 心臓病一般(虚血性心疾患、心不全、不整脈)