脳神経外科

 脳神経外科では、脳卒中(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)、頭部外傷、脳腫瘍、症候性てんかん、慢性頭痛、認知症などの診療を行っています。脳卒中については、急性期治療をしっかりと行うと同時に、更にその後の再発予防のための治療が重要と考えています。特に、脳梗塞の比較的若年発症例では、バイパス手術や頚部内頚動脈内膜剥離術が再発防止に有効である場合があり、そうした外科的治療の適応の有無を精査・判断しています。脳出血などで発症するモヤモヤ病や脳動静脈奇形などの疾患についても専門的に精査し、治療方針を決定します。当院は救急医療の一翼を担っており、当科も頭部外傷の急性期治療を行います。脳腫瘍については、当院はがん診療に力を入れているため、転移性脳腫瘍の割合が高いように思いますが、ガンマナイフ治療の適否などを含めて治療方針を検討しています。こうした脳神経外科の一般的な診療以外にも、当科では特に慢性頭痛と認知症について重点的に診療を行っており、それぞれに十分な効果を発揮していると考えています。
 脳神経外科医長 渡辺宣明

活動内容(平成27年度)

脳神経外科一般の外来診療の他に次の専門診療を行っている。

頭痛診療

頭痛について、器質的異常の有無を調べ、慢性頭痛についてはその原因と対処を中心に、詳細に検討している。片頭痛発作時にはトリプタン注射により対応し、頭痛の軽減が得られている。トリプタンの自己注射の導入も可能である。

正常圧水頭症

水頭症に対して、確実な診断を行い、特発性正常圧診断症と診断した場合は、腰椎―腹腔シャント術を行うことが可能である。

 

入院治療は、脳卒中、脳梗塞急性期の症例が多く、最近は高齢化の傾向が強くなっている。急性期リハビリテーションを行ってQOLの改善を図り、退院後の介護プランの検討のため多職種カンファランスを行っている。

手術は、脳腫瘍除去術、脳腫瘍生検、くも膜下出血に対するクリッピング手術、脳出血時の開頭血腫除去術、CT誘導下定位的血腫除去術、脳梗塞に対するバイパス手術、外傷による頭蓋内出血時の開頭術、慢性硬膜下血腫の穿頭術、などを行っている。緊急手術には随時対応可能な態勢である。

平成27年1月から12月の間の手術実績

手術総件数 36件

Major operation(脳腫瘍、くも膜下出血、バイパス手術など) 15件

Minor operation (慢性硬膜下血腫、水頭症など) 21件

( 全身麻酔症例 22件、局所麻酔症例 14件)

スタッフ

スタッフ
写真 氏名
(ふりがな)
資格 専門領域など
渡辺 宣明 渡辺 宣明
(わたなべ のぶあき)
脳神経外科医長
昭和56年卒
日本脳神経外科専門医
脳神経外科一般、脳血管障害