脳神経外科

 脳神経外科では、脳卒中(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)、頭部外傷、脳腫瘍、症候性てんかん、慢性頭痛、認知症などの診療を行っています。脳卒中については、急性期治療をしっかりと行うと同時に、更にその後の再発予防のための治療が重要と考えています。特に、脳梗塞の比較的若年発症例では、バイパス手術や頚部内頚動脈内膜剥離術が再発防止に有効である場合があり、そうした外科的治療の適応の有無を精査・判断しています。脳出血などで発症するモヤモヤ病や脳動静脈奇形などの疾患についても専門的に精査し、治療方針を決定します。当院は救急医療の一翼を担っており、当科も頭部外傷の急性期治療を行います。脳腫瘍については、当院はがん診療に力を入れているため、転移性脳腫瘍の割合が高いように思いますが、ガンマナイフ治療の適否などを含めて治療方針を検討しています。こうした脳神経外科の一般的な診療以外にも、当科では特に慢性頭痛と認知症について重点的に診療を行っており、それぞれに十分な効果を発揮していると考えています。
 脳神経外科医長 渡辺宣明

活動内容(平成22年度)

脳神経外科一般の外来診療の他に次の専門診療を行っている。

頭痛診療

頭痛について、器質的異常の有無を調べ、慢性頭痛についてはその原因と対処を中心に、詳細に検討している。片頭痛の発作時にはトリプタン注射により対応し、強い頭痛の軽減が得られている。トリプタンの自己注射は群発頭痛と片頭痛に対して年間2例で導入した。

認知症診療

認知症に対しては、専門外来(もの忘れ外来)を毎週水曜日に行っている。症状とその経過を中心に詳細に情報を得て、高次機能検査、血液検査、画像診断(MRI、SPECT e-ZIS)を行って診断している。アルツハイマー型認知症に対しては、抗認知症薬内服するとともに、生活や接し方などを指導し、BPSDに対しては、薬物治療で改善を得るように診療を行っている。平成22年は年間50例程の新規患者の診断を行った。

正常圧水頭症

水頭症に対して、確実な診断を行い、正常圧水頭症と診断された場合は、シャント手術を行う。平成22年は、2例でシャント手術を行った。

 

入院治療については、脳卒中、特に脳梗塞急性期の症例が多数を占めている。急性期の薬物治療とともに早期からリハビリテーションを開始し、ADLの獲得、QOLの改善のために治療を行い、home care となる場合には十分な介護プランを立てるための多職種カンファランスを行っている。カンファランスは次第に充実してきている。

検査は、脳血管撮影(随時、火曜日)、MRI・CT・3DCTA(随時)、頚部頚動脈エコー(随時)、脳波(随時)が行え、特にMRIは外来紹介患者はほぼ全例同日中に施行が可能であった。

スタッフ

スタッフ
写真 氏名
(ふりがな)
資格 専門領域など
渡辺 宣明 渡辺 宣明
(わたなべ のぶあき)
脳神経外科医長
昭和56年卒
日本脳神経学会専門医
日本脳卒中学会専門医
脳神経外科一般、脳血管障害